関東支部論集第12号(2003年度)

特別講演
Jules Laforgue: poésie et décomposition SCEPI, Henri 1
研究発表
キケロ派』から『エセー』へ ― モンテーニュの文体論 久保田剛史 21
キノー、もしくは17世紀フランス・オペラにおける「移り気」の表象 永井典克 39
ルソーにおける自由と隷属のパラドクス 井上のぞみ 55
詩とJ-J・ルソー ― 『エフライムのレヴィ人』のための序論 白須貴志 75
シャトーブリアンと音楽 ― 恐れと哀れみの悲劇的装置 片岡大右 87
プレジダン・ド・ブロス『イタリア書簡』の読者スタンダール ― 理想化された作家への「結晶」 南玲子 103
マラルメにおける〈大衆〉について 原山重信 119
「忘れられた小曲」あるいは匿名的叙情の装置 倉方健作 135
『ナジャ』あるいは幻影と存在 ― ブルトン的レシにおけるプラトニスムの顛倒について 下田隆之 155
「食すること」をめぐる苦悩と歓喜シモーヌ・ヴェイユの場合 鈴木順 167
マルグリット・デュラス『かくも長き不在』における空白の再認 関未玲 183
『明るい部屋』あるいは真実に向かうエクリチュール 桑田光平 199
ル・クレジオ作品における「自己」変奏 ― 多様化と融合 堀容子 219